ネタバレサイトに有罪判決、映画へのただ乗り許されず
ネタバレサイト有罪判決、映画へのただ乗り許されず

映画の内容を無断で公表する「ネタバレ記事」を投稿したサイトの運営者に、相次いで有罪判決が出た。他人の著作物を使って利益を得る行為への警告となるだろう。

東京地裁がゴジラ記事で有罪

その一つ。映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」などの内容をまとめたネタバレ記事を勝手に投稿し、著作権を侵害したとして、東京地裁は、サイト運営会社の代表に有罪判決を言い渡した。

問題となった記事は、作品の冒頭から結末まで、登場人物の動きやセリフ、情景、場面展開を3000字あまりで説明していた。ライターが執筆し、代表はサイト運営で広告収入を得ていた。

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仙台地裁でも有罪判決

判決は、「映像や音声がなくても、記事を読めば、映画を見たときと同じように、作品の本質を感じ取ることができる」として、著作権侵害を認定した。

仙台地裁でも今月、広告収入を得るために、計10作品の映画についてネタバレ記事を掲載したとして、サイトの運営者やライターに有罪判決が出された。

いずれの判決も、他人の著作物に「ただ乗り」して収益を得たことを重くみたのだろう。広告収入目的で違法な投稿をしている人は、法的責任を問われる可能性があることを肝に銘じるべきだ。

映画文化を守るために

ネット上には多様な記事や動画があふれている。過去には、映画を10分程度に編集した「ファスト映画」が問題化した。その後、摘発が進み、代わりに目立ってきたのがネタバレ記事だという。

記事によって、お金を払わなくても手っ取り早く映画の全体像を把握できるとなれば、制作側の収益基盤が損なわれ、著作権者が正当な対価を得る機会も失われる恐れがある。映画文化を破壊しかねず、事態は深刻だ。

記事を読む側も注意してほしい。安易な閲覧は犯罪を助長する可能性があることを忘れてはならない。違法なサイトを放置しているプラットフォーム事業者の責任も重い。対策の強化が必要だ。

映画に関する批評や考察をSNSで発信する人は少なくない。

一般に、作品の内容を要約して紹介しながら、主として自分の考えを書くことは、著作権法上、正当な「引用」とみなされる。引用した箇所が明確に分かるようにするなどしていれば、違法になることはほぼないとされる。

SNS上で拡散した口コミが、映画のヒットを支えるケースもある。投稿者一人ひとりが作り手を尊重する意識を持ち、映画文化を守っていきたい。

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