静岡県発注の道路工事などの入札をめぐり、非公表の予定価格を業者に漏らして落札させたなどとして、静岡県警は14日、県袋井土木事務所工事課班長の男(57)=掛川市=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。
業者側の取締役2人も逮捕
このほか、いずれも磐田市の土木工事会社の取締役の男(71)=浜松市中央区=と、別の取締役の男(63)=同市浜名区=も、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていない。
予定価格を基に最低制限価格を算出か
捜査2課によると、県職員の男は、県発注の一級河川・一雲済川の防災対策工事のうち、今年2月に行われた仮設道路と仮橋の工事の一般競争入札で、業者側に予定価格を教えるなどした疑いがある。業者側の男2人は、この予定価格をもとに落札の下限額である「最低制限価格」や「調査基準価格」を算出し、道路工事は同額で、橋工事は1万円上回る金額で入札、落札した疑いがある。
県によると、予定価格は道路工事が約6400万円、橋工事が約3億5700万円で、落札率はそれぞれ90.6%、91.6%だった。道路工事の入札には計11社、橋工事は計5社が参加したという。道路工事は落札後に県側の積算ミスが判明したため、契約には至らなかったという。
情報漏えいの動機や見返りの有無を捜査
県警が情報を漏らした動機や見返りの有無などを調べている。