murffin discs初の長編映画『はじまりのさよなら』釜山国際映画祭で受賞
murffin discs初長編映画が釜山映画祭で受賞

インディーズレーベル「murffin discs」が設立20周年を記念して初めて製作した長編映画『はじまりのさよなら』(11月20日公開)が、韓国で開催中の「第31回釜山国際映画祭」の「Busan Vision Awards(釜山ビジョン・アワード)」で「Face of the Future Award(フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞)」を受賞した。

映画祭での上映と受賞

現地時間14日、シグニエル釜山で行われた授賞式に隈本遼平監督が出席し、作品をともに作り上げたスタッフやキャストへの感謝を語った。同賞は、映画祭の「VISION − ASIA(ビジョン・アジア)」部門に選出されたアジア映画の中から、アジア映画の未来を代表する1作品に贈られるもの。タイの「Alternative Universe Co., Ltd.」がスポンサーを務め、次世代のアジア映画を担う作品を顕彰する。

映画祭では、10月6日のレッドカーペットに大倉琉人、板谷由夏、隈本監督が参加。9日にはワールドプレミア上映が行われ、大倉と隈本監督が上映後のQ&Aに登壇した。満席の会場では、作品の細かな描写や登場人物の心情について質問が寄せられた。

作品の内容とキャスト

物語の主人公は、音楽とともに育ち、美しい歌声を持つ少年・長沢樹太。変声期を迎え、自分の声や日常、友人との関係が変わっていく中、音楽を心のよりどころにしながら、自分らしさを模索する姿を描く。主人公・長沢樹太を演じるのは、連続テレビ小説『虎に翼』、ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』、映画『君のクイズ』などにも出演している大倉琉人。

広島県尾道市で撮影され、大倉のほか、久保田紗友、原田琥之佑、笠原秀幸、深水元基、板谷由夏らが出演。脚本は灯敦生。SUPER BEAVERのギタリスト・柳沢亮太が初めて映画音楽を担当し、sumikaが主題歌を書き下ろした。

監督の受賞スピーチ

授賞式で隈本監督は「このような素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。この映画は、僕の大切な友人たちと一緒に作った映画です」とあいさつ。製作中には、自身の想像を超える思いがけないものに何度も出会ったといい、「そのたびに、もう少しこの時間が続けばいいのにな、と思いました」と振り返った。

さらに、「人前で話すと、何を言っているのかわかりづらい、とよく言われます」と自身について語り、「だからこそ、そんな僕の話に辛抱強く耳を傾け、一緒にこの映画を作ってくれた友人たちと、この喜びを分かち合いたいと思います」と受賞の思いを伝えた。釜山国際映画祭や家族、「友人でもあるスタッフ」、キャスト、「この素晴らしい経験をさせてくださった」関係者へ、壇上から謝意を示し、スピーチを締めくくった。

『はじまりのさよなら』は、11月20日より東京・kino cinéma新宿ほかで公開される。