脚本家の倉本聰さん死去、91歳…「北の国から」「やすらぎの郷」
脚本家・倉本聰さん死去、91歳 「北の国から」など

テレビドラマ「北の国から」「前略おふくろ様」などで知られる脚本家の倉本聰(くらもと・そう、本名・山谷馨=やまや・かおる)さんが18日、多臓器不全のため死去した。91歳だった。

東京出身、ニッポン放送から独立

倉本さんは東京出身。東京大文学部を卒業後、ニッポン放送に入社し、在職中から「倉本聰」のペンネームでドラマ脚本を書き始めた。1963年に独立し、登場人物の心の機微を描くことを得意とし、70年代には「君は海を見たか」「6羽のかもめ」「うちのホンカン」「前略おふくろ様」といった名作ドラマを数々世に送り出した。

富良野での創作活動

77年には、北海道・富良野に移住。映画「駅 STATION」、ドラマ「昨日、悲別で」など、北海道を舞台にした作品を執筆した。

代表作の「北の国から」は、81年に連続ドラマとして始まり、東京から富良野に移住した親子が大自然の中でたくましく生きる姿を描き、大きな感動を呼んだ。この作品はシリーズ化され、子役の成長をドキュメンタリーのように追う異例の作品として21年続き、数々の賞に輝いた。シナリオ集もヒットし、脚本家の地位の向上に貢献した。

私財を投じた養成塾と晩年の作品

84年には私財を投じて、俳優や脚本家を養成する「富良野塾」を設立。「ニングル」「今日、悲別で」など舞台の作・演出も手がけた。

2000年代にも、「優しい時間」「風のガーデン」などのテレビドラマを執筆。老人ホームを舞台に、痛烈なテレビ批判を盛り込んだ17年の「やすらぎの郷」が大きな話題になった。

00年に紫綬褒章、10年に旭日小綬章を受章した。