パキスタン北西部ペシャワルで15日、学校の屋根が崩落し、大半が14歳未満の児童・生徒32人と教師1人が死亡した。当局は建物の老朽化が原因とみている。他に児童・生徒20人が病院に搬送された。
救助活動と被害の拡大
住民や救助隊は、がれきの下に閉じ込められた子どもたちの救出に奔走。人口が密集する周辺地区では、間一髪で難を逃れた状況を語る住民もいた。
ペシャワルのレディ・リーディング病院のアシム・カーン氏によると、15日夕方までに死者は33人に増えた。犠牲者の大半は4~14歳の子どもで、女性教師1人も死亡した。
同氏によると、搬送された子どもの大半は既に退院したが、頭部にけがをした3人が入院している。
現場の状況と原因
カイバルパクトゥンクワ州の救急救助当局の報道官は、屋根の崩落で子どもたちが下敷きになり、閉じ込められたと説明した。
同報道官は「救急救助機関レスキュー1122のチームが現場に到着すると、一つの屋根が別の屋根の上に崩れ落ち、その下の教室が押しつぶされ、子どもたちが閉じ込められていた」と述べた。AFP記者は、現場に数十人が集まっているのを確認した。
当局が公開した画像には、反射材付きのベストを着た救助隊員らが、がれきや土砂を懸命に取り除く様子が写っていた。
背景と今後の影響
ペシャワルの高官はAFPに対し、初期の報告では、建物の構造の弱さが屋根の崩落につながったとみられると述べた。
報道機関に話す権限がないとして匿名を条件に取材に応じた高官は、「学校の所有者は拘束された」と明らかにした。
人口2億5000万人を超えるパキスタンでは、安全基準の低さや粗悪な建材の使用を主な原因とする建物の崩落が相次いでいる。
6月には、東部の都市ラホールで学習塾の屋根が崩落し、十数人の子どもが死亡した。2025年には、南部の都市カラチの貧困地区リヤリで5階建ての建物が崩落し、27人が死亡、10人が負傷した。