佐藤二朗ハラスメント騒動、橋本愛批判に欠けるフジテレビの責任論
佐藤二朗ハラスメント騒動、フジの責任欠如

俳優の佐藤二朗氏(55)が、ドラマ共演者である橋本愛さん(29)に対して「俳優を続けるべきではない」と発言したと報じられ、SNS上では橋本さんへの批判が集中している。しかし、この騒動の背景には、フジテレビの制作プロデューサーによる事前調整の不備という、見過ごせない問題が潜んでいる。

事前調整の欠如が招いた認識の齟齬

本件は二つの論点に分けられる。第一に、橋本さんの所属事務所が制作サイドに伝えていた身体接触に関する要望が、なぜ佐藤氏本人に共有されなかったのかという点だ。ドラマのクランクイン前にプロデューサーが佐藤氏のマネージャーにその事情を伝えたが、協議の結果、佐藤氏本人には詳細を伝えない判断を下したという。これが事実ならば、現場での行き違いの原因はプロデューサーの調整不足にあった可能性が高い。

橋本さんは必要な条件を事前に制作側に伝えていたが、佐藤氏はその条件を知らされないまま撮影に臨んだ。両者の認識が食い違うのは当然であり、どちらかに一方的な非があるとは言えない。少なくともこの点では、番組制作を統括するプロデューサーの責任が問われるべきだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

フジテレビの不誠実な対応

フジテレビは7月2日に声明を発表したが、経緯に関する具体的な説明はなかった。「当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」と述べるにとどめ、匿名の形で男性俳優が女性俳優に投げかけた言葉を問題視した。同局は関係者の二次被害防止を理由に詳細を説明しない方針だが、番組制作の過程で起きたトラブルについて説明をしないのは不誠実だとの批判は免れない。

ベテラン俳優の言動の是非

第二の論点は、認識の齟齬があったとしても、佐藤氏が橋本さん本人に「俳優を続けるべきではない」と発言する必要があったのかという問題だ。佐藤氏側からすれば、俳優同士として率直に意見を述べたかったのかもしれない。しかし、たとえ善意や職業上の問題意識から出た言葉であっても、ベテラン俳優が年下の共演者に対して、俳優を続ける資格や適性にまで踏み込む発言をするのは適切だったとは言えない。

本来、佐藤氏が話を向けるべき相手は橋本さん本人ではなく、制作サイドだったのではないか。プロデューサーが事前に調整を怠った結果、佐藤氏は不適切な状況で発言せざるを得なくなった可能性がある。フジテレビは自らの責任を明確にし、再発防止策を具体的に示すべきだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ