ロシア当局は6日、研究員がペストで死亡したとの報道に伴う特別な制限措置の導入を否定した。米政府が事態を注意深く注視していると表明する中での発表となった。
ロシア東部シベリア連邦管区イルクーツク州にあるペスト対策研究所で勤務していたダリア・シピロワさん(28)がペストで死亡したとの報道が2日に出て、懸念が広がっていた。
拡散された文書は「偽物」と当局が否定
しかし、ロシア消費者権利保護・福祉監督庁(ロスポトレブナゾール)は6日、イルクーツク州で衛生・疫学対策や制限が強化されたことを示すネット上で拡散した文書について「偽物」だと述べた。
同庁はテレグラムへの投稿で「当該の文書は正式な情報源に由来するものではなく、情報も事実ではない」とし、「現時点でそのような決定はなされていない。イルクーツク州における衛生・疫学状況は安定している」と強調した。
事故との関連や隔離情報も
ニュースサイト「バイカルの人々」は、同州の治安当局に近い匿名の情報筋の話として、試験管が割れたことでシピロワさんが肺ペストに感染した可能性があると報じた。他のメディアも、シピロワさんの死亡と研究所内の実験室で起きた事故との間に関連がある可能性を伝えた。
「バイカルの人々」はまた、詳細には触れなかったものの、女性と接触した可能性のある最大200人が隔離下にあると付け加えた。
一方、イルクーツク州のイゴール・コブゼフ知事は5日、同州でのロスポトレブナゾール専門家委員会の調査により、「死因は原因不明の肺炎」であることが判明したと述べた。