フィリピン沿岸警備隊は11日、同国中部で発生したフェリーの火災について、爆発から炎上まで「数秒」の出来事だったと明らかにした。現場では救助隊が立ち込める濃煙と戦いながら、行方不明となっている80人以上の捜索を続けている。
火災発生から爆発まで「数秒」
火災が発生したのは、マニラから観光地として知られるパラワン州コロン近郊へ向かっていたフェリー「ジューン・アスター号」。9日夜に船内で火災が発生し、これまでに少なくとも5人の死亡が確認された。一方、船長や機関長を含む84人の安否が依然として分かっていない。
沿岸警備隊の広報担当官ノエミ・カヤビヤブ氏は11日、ラジオ番組で「すべてが数秒のうちに起きた」と説明。生存者の話として、「大きな爆発音がした直後に煙が上がり、瞬く間に火が広がった」と述べた。また、船から脱出できた人々にすらライフジャケットを着用する時間はなかったと述べた。
船内での消火と捜索を同時に実施
フェリーは小さな島の沖合で座礁し、コロンから約1キロ離れた海上に停泊しているが、現在も船体から煙が上がり続けている。警備隊員らが船内に入り、消火と捜索を同時に進める方針だ。
船の乗員乗客名簿には134人が記載されていたほか、電気自動車やトラック、オートバイなどの車両や貨物も積載されていた。これまでに救助された43人のうち、30人が乗客、13人が乗組員だった。



