稔が言っていたスナックはすぐにわかった。路地に面した半地下の店だ。その店の前に、稔と真吉の姿があった。
日村の問いと稔の報告
「それで……?」日村は尋ねた。小走りにやってきたせいで、息が切れていた。
稔がこたえた。「石岡譲治はまだ中です」
「その、先輩ってのは何者だ?」
「宮川省吾ってやつです。高校卒業して、どこか大学に通ってるらしいんですが、相変わらず地元でグレてるってわけです」
真吉が付け加えた。「どうせ、大学なんてろくに行ってないと思いますよ」
さらに詳しい情報
日村はさらに尋ねた。「どこかにゲソ付けてるとかはないだろうな?」
「ありません。ただのチンケな不良です」
「中の様子は?」
「石岡譲治と宮川省吾の他に、三人ほど店に入って行くのを見ましたが、その三人が仲間かどうかはわかりません」
「仲間だと考えるべきだろうな」