アジア大会運営トラブル、構造的問題が背景 至学館大・谷岡学長が指摘
アジア大会運営トラブル、構造的問題が背景と谷岡学長

愛知・名古屋アジア大会で相次いだ運営トラブル。その背景には、大規模な国際スポーツ大会が抱える構造的な問題もあると、日本レスリング協会名誉副会長を務める至学館大学の谷岡郁子学長は指摘する。

運営は「4次元パズル」

国際総合大会は選手の宿泊や食事、輸送、医療、会場設営、競技運営、スポンサーへの対応と、多数の要素を刻々と変わる状況に応じて同時に動かす「4次元パズル」のようなものだと谷岡学長は話す。

こうした大会に不慣れな愛知県職員や名古屋市職員らが組織委員会に出向して実務を担ったことについて、試行錯誤は容易に想像がつくと述べる。縦割り組織で働いてきた人が、多数の部門をつなぐ役割を急に担うことにミスマッチがあったと指摘する。

開催期間の短さと構造的問題

半年間続く万博ならミスを挽回する時間があるが、開催期間が2週間ほどではその時間もほとんどないと話す。

東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件の影響で、電通など大手広告会社が運営に入らなかったことについては、大手広告会社が参画していたらトラブルは頻発しなかったかもしれないとしつつ、背景には国際スポーツ大会特有の構造的な問題もあると考えられると述べる。権限の多くは五輪なら主催者側にあるとしている。