隠し続けた2度の出産、遺体を手放さなかった母 法廷で語った胸の内
隠し続けた2度の出産、遺体を手放さなかった母 法廷で語った胸の内

大阪市内のマンションとビルの一室で今年の春、乳児2人の遺体が相次いで見つかった。風俗店従業員だった母親(35)が逮捕され、死体遺棄の罪で起訴された。

法廷で弁護人に「一番つらかったことは」と問われ、被告は「誰にも妊娠、出産を言えなかったことです」と打ち明けた。職場近くで取材に応じた同僚だった30代の女性は「一緒に遊びに行ったこともあり、明るい子だった。でも、悩みを打ち明けてくるようなタイプではなかった」と振り返る。周囲は妊娠に気づかなかったという。

2度の出産と遺体の遺棄

起訴状によると、被告は3年前と今年初めに2度出産し、子どもはいずれも生後間もなく死亡。最初の子を今年5月まで、次の子を今年4月まで、北区の勤務先事務所と自宅マンションにそれぞれ遺棄したとされる。

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8月12日に大阪地裁で開かれた被告人質問で、その経緯が語られた。茶色の襟付きブラウスにグレーのズボンで法廷に現れた被告は、毛先に金髪が少し残っていた。

「生活保護を受けたくない」という思い

被告は高知県で生まれ育ち、高校卒業とともに大阪へ。一人暮らしに憧れて専門学校に進んだ。旅行会社やコールセンターに勤めていたが、約7年前から副業として風俗店で働くようになった。もともと脳性まひの影響で右半身に不自由があり、就ける仕事は限られていた。

捜査関係者によると、極端な浪費をしていたようすはなかったが、お金の管理が苦手な一面もあったという。障害年金の対象には当てはまらないと思い込み、申請していなかった。「生活保護を受けたくない」という気持ちもあった。

店のサービスにはいわゆる本番行為は含まれていなかったが、客から求められれば1万円以上の追加料金を受け取って応じていた。

誰にも相談できず

最初の子の妊娠に気づいたのは2022年の夏ごろ。父親が誰なのか見当がつかず、周りに相談できる人もいない。健康保険証がなく、病院にも行けなかった。被告は「病院にかかったらお金…」と話し、この記事は有料部分で続く。

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