水戸市に住むネイリストの小松本遥さん(当時31)が昨年末に自宅で殺害された事件で、殺人とストーカー規制法違反の罪に問われた元交際相手の大内拓実被告(29)の裁判員裁判が24日、水戸地裁(有賀貞博裁判長)で開かれ、検察側は拘禁刑21年を求刑した。弁護側は寛大な判決を求め、結審した。判決は30日に言い渡される。
検察側の論告
検察側は論告で、動機について、小松本さんへの未練から来る不安やいらだちから「自分の人生をリセットするだけのためだった」と指摘。小松本さんの体に残された40カ所以上の傷を挙げ、「残虐で強固な殺意に基づく犯行」と訴えた。
弁護側の主張と遺族の訴え
弁護側は最終弁論で、被告がインターネットでストーカーの心理を調べ、精神科病院の受診を試みるなど「ストーカー行為をやめようともがき、衝動的な感情と理性の間で激しく葛藤していた」と主張した。
被害者参加人である小松本さんの夫の意見陳述書を、代理人が代読。「被害者や遺族に対する真摯(しんし)な謝罪は一切ない。遺族は怒りと憎しみ、やり場のない感情に苦しめられ続けている」などと述べた。
起訴内容と今後の日程
起訴状などによると、被告は昨年12月31日夕、小松本さんの自宅アパートで、小松本さんの頭などをハンマーで数十回殴ったうえ、首を包丁で突き刺すなどして殺害したなどとされる。判決は30日に言い渡される。