水俣病認定患者で資料館初の語り部・浜元二徳さん告別式 補償・救済の礎築く
水俣病認定患者で初の語り部・浜元さん告別式

熊本県水俣市の市立水俣病資料館語り部の会名誉会長で、16日に90歳で亡くなった水俣病認定患者、浜元二徳さんの告別式が18日、水俣市の斎場で営まれた。遺族や水俣病の被害者救済に携わった関係者らが参列し、在りし日の遺徳をしのんだ。祭壇には40歳代の浜元さんが笑う遺影が飾られた。

水俣病の補償・救済の礎を築く

浜元さんは水俣病の公式確認前の1936年生まれで、70年に患者認定を受けた。原因企業のチッソを相手に損害賠償を求めた69年の「第1次訴訟」に原告として参加。73年の勝訴判決を受け、チッソと認定患者の補償協定締結に貢献し、補償・救済の礎を築いた。

資料館で最初の語り部に

94年に水俣病資料館で最初の語り部となり、99年に発足した語り部の会で初代会長に就くなど、水銀被害の実態を伝える活動にも尽力した。

告別式では、浜元さんと被害者救済に尽くしてきた伊東紀美代さん(84歳)が弔辞を読み、「人権と環境を守るためには、どんな困難があっても闘い続けるしかないと伝えられた」と悼んだ。