京都市中京区の京都文化博物館で開催中の特別展「寛永―太平がはぐくむ美―」(読売新聞社など主催)で17日、目玉の一つである重要文化財「刀 無銘貞宗(名物二筋樋貞宗)」の展示が始まった。
秀吉から徳川家へ渡った名刀
この刀は、細長い溝の「樋」が2本彫られているのが特徴で、豊臣秀吉の所持品だった。豊臣家が滅びた大坂夏の陣で真田信繁(幸村)を討つなど武功を挙げた松平忠直に、2代将軍徳川秀忠が与えたと伝わる。
無銘貞宗を目当てに訪れた埼玉県春日部市の女性会社員は「とてもきれい。樋の彫り方を間近で見られた」と感激した様子。学芸員の綱澤広貴さん(31)は「時代の移り変わりを象徴しており、刀としての完成度も高い」と話した。
寛永行幸400年記念の特別展
特別展は、徳川将軍家の招きで後水尾天皇が二条城を訪れた「寛永行幸」から400年を記念し、11月15日まで開かれている。