所沢・荒幡富士に登頂5000回、金子孝夫さん(83)が達成…保存会が表彰状
荒幡富士登頂5000回、金子さん達成 保存会が表彰

埼玉県所沢市荒幡の金子孝夫さん(83)が、地元の人工富士塚「荒幡富士」に登頂5000回を達成した。8月8日午前8時8分に目標の回数に到達し、地元の荒幡富士保存会が表彰状を贈った。

3年前から回数を記録、傘寿を機に本格化

金子さんにとって荒幡富士への登山は長く日常の一部だった。約6年前から地元小学生の通学路の見守りボランティアに励み、日課の見守りが終わると、登る数にこだわらずに地元の富士登山を楽しんできた。

回数を数え始めたのは3年前、80歳の傘寿を迎えた年だった。毎日だった見守り任務の一部を後進に委ね、荒幡富士の登山と向き合い、回数をカレンダーに書き込んで日々の励みにするようになったという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「最初の1、2回がかえってきつい」と金子さん

登る回数はその日の天候や気分で異なるが、金子さんは「最初の1、2回がかえってきつい。5回、6回と数を重ねると足が軽くなる」と話す。

さっそうと登る姿は、地元在住で荒幡富士とその麓で連日清掃活動に励む清水孝信さん(86)が見届けてきた。3000回などの節目を迎えると、清水さんは回数を書いたボードを持つ金子さんの姿を写真に収めてきた。

荒幡富士は明治期に完成、高さ約13メートル

荒幡富士は、15年の歳月をかけて1899年(明治32年)に完成した人工の富士山。もっこで土を運ぶなどの作業に延べ1万人の地元の人たちが参加したとされる。1969年に市の有形民俗文化財に指定された。

富士塚の高さは約13メートルで、狭山丘陵の上に乗っているため標高は119メートル。周囲に高い建物がないため、天候次第で富士山のほか日光連山や東京スカイツリーも望むことができる。

「8」が三つ重なる日を選び、午前8時8分に達成

5000回を達成する日を、金子さんは末広がりの「8」が三つ重なるため縁起がいいと、婚姻届の提出ラッシュも予想された「令和8年8月8日」に狙いを定めた。7月以降は1日20回登るなどペースを上げ、目標の8月8日、しかも午前8時8分に成し遂げた。

8月25日に富士の麓で表彰状を手渡した荒幡富士保存会の会長、斎藤晴夫さん(83)は「多くの人たちの励みになる。よって表彰状を贈ります。ただし記念品はありません」とユーモアを交えて快挙をたたえた。

地元の富士を愛する仲間から温かい祝福を受けた金子さんは「おかげさまで健康診断の数値は良好。次は1万回を目指したい」と新たな目標を見据えている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ