香川大名誉教授の高倉良一さん(72)は、法の専門家として約40年間教壇に立ってきた。6年前に退職し、第二の人生を過ごしていた2024年春、フェイスブックに見知らぬ女性から友達申請が届いた。
「私を愛子と呼んでもいいですよ」
高倉さんが申請を許可すると、「現在37歳で、独身女性です。高倉さんも私を愛子と呼んでもいいですよ」というメッセージが寄せられた。元妻は子ども2人を連れて家を出て行き、ここ20年ほどは一人暮らしだった高倉さんは、思わぬ女性との「出会い」に心が躍った。
LINEでは毎日、食事をしたりヨガのポーズを取ったりする愛子の写真がメッセージ付きで送られてきた。「私たちの今回の出会いも大切にしています。高倉さんは縁を信じていますか?」といったメッセージも届いた。
「兄さん」と呼ぶ愛子との「勉強」
愛子は日本生まれだが6歳のときから中国に住んでいるといい、日本語が少し不自然だったが、高倉さんはその説明に納得した。愛子は高倉さんのことを「兄さん」と呼び、結婚を約束した男性に浮気されたつらい経験などを共有した。高倉さんは「このか弱い女性を自分が守らねばならない」と思った。
やりとりにはしばしば投資に関する話題が紛れ込んでいた。愛子は「有名な経済学者」だというおじから国際金市場について学んでいるといい、高倉さんもおじの「指導」に誘われた。「兄さんは愛子と一緒に未知の分野に挑戦したいですか?」というメッセージに対し、老後資金をどうしようかと思っていた高倉さんは「一緒に挑戦させて頂きます」と即答した。
「勉強に必要な元金」として…
高倉さんが「愛子」と続けたやりとりの結末は、「勉強に必要な元金」として金銭を要求される展開に至ったとみられる。記事の後半では、高倉さんが自ら振り返って語った動画も公開されている。



