15日のニューヨーク債券市場で、米長期金利の代表的な指標となる10年物国債の利回りが一時、5.04%台まで上昇し、2007年以来約19年ぶりの高水準となった。原油先物価格の上昇が続いており、インフレ(物価上昇)が長引くとの警戒から米国債を売る動きが強まった。
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が15~16日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を引き上げるとの観測が高まっており、長期金利に上昇圧力がかかっている。IT大手がAI投資の資金調達で社債発行を増やし、債券市場の需給が緩んでいることも、国債売りにつながっている。
ベッセント財務長官、米債券市場を「先進国で最も好調」と主張
ベッセント米財務長官は15日の米議会下院金融サービス委員会の公聴会で、米債券市場について「先進国で最も好調」と主張した。金利上昇の一因となる財政赤字の削減に取り組む考えも示した。
ベッセント氏は7月末に行った日米協調による円買いの為替介入にも触れ、円高・ドル安が進めば「為替介入の資金を賄うために、日本が米国資産を売却する必要がなくなる」と強調した。日本は米国債の最大の海外保有国で、介入原資を調達するために米国債を売却すれば、長期金利の上昇につながる恐れがある。
原油先物が約4か月ぶり高値、株式市場は続落
ニューヨーク原油先物市場では15日、テキサス産軽質油(WTI)の10月渡し価格が一時、約4か月ぶりの高値となる1バレル=106ドル台後半まで上昇した。サウジアラビアが欧州向けの輸出を一部取りやめたと伝わり、市場で供給不安が高まった。
ニューヨーク株式市場でダウ平均株価(30種)の終値は前日比328.09ドル安の5万2093.11ドルとなり、2日連続で下落した。IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は204.84ポイント安の2万5981.57だった。
東京債券市場では日本国債の利回りが30年ぶり高水準続く
16日の東京債券市場では、新発10年物の日本国債の流通利回りが一時、前日終値と同じ3.035%となった。3%台は2日連続で、30年ぶりの高水準が続いている。



