熊本・阿蘇市の「孤風院」が国の登録有形文化財に答申、旧講堂を移築
熊本・阿蘇市の「孤風院」が国の登録有形文化財に答申

国の文化審議会は17日、熊本県阿蘇市にある「孤風院」など計7件を新たに国の登録有形文化財(建造物)に指定するよう、文部科学相に答申した。正式に指定されると、県内の登録有形文化財は240件となる見通しだ。

孤風院の歴史と特徴

熊本県教育委員会によると、孤風院は1908年に建設された旧熊本高等工業学校講堂を、建築家の木島安史氏(1992年死去)が1976年に現在の阿蘇市に移築し、住宅兼アトリエとして改修した建物だ。外観は講堂当時の姿を維持しつつ、内部は吹き抜けのアトリエ空間に生まれ変わっている。

他の登録対象物件

今回の答申には、孤風院のほかにも複数の物件が含まれている。宇城市の「稗方家住宅主屋」は明治前期に建てられ、特徴的な欄間を備えている。益城町からは「坂井家住宅」の主屋など3件、「城本家住宅」の主屋など2件が対象となった。いずれも歴史的景観への貢献が評価された。益城町教育委員会によると、城本家住宅は民泊施設として活用されており、坂井家住宅も民泊としての活用を検討中だという。

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熊本地震からの復旧

今回登録対象となったすべての建物は、2016年4月の熊本地震で柱の傾きや壁の崩落などの被害を受けたが、寄付金を活用して修復が完了している。

日本舞踊の追加認定も

また、国の文化審議会は同日、2023年に重要無形文化財に指定されている日本舞踊の保存団体の構成員として、熊本県から藤間富士斎(本名・高橋ルミ)さん(91)を追加認定するよう文科相に答申した。藤間さんは「山鹿灯籠踊」の振り付けを手がけるなど、県内の日本舞踊の第一人者として活躍している。

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