日本郵便が新型コロナウイルスワクチンの配送で大規模な混乱を起こしていることが、複数の関係者への取材で明らかになった。配送システムの不備や人員不足により、全国で配送遅延が発生し、接種計画に影響が出ている。
配送システムの不備と人員不足
関係者によると、日本郵便はワクチン配送を請け負っているが、専用の配送システムが未整備で、通常の郵便物と同様に扱われているケースが多い。また、冷凍庫を備えた車両や保冷容器の数が不足しており、配送に支障をきたしている。
さらに、ワクチン配送に必要な人員も不足している。日本郵便は全国で約20万人の社員を擁するが、ワクチン配送に割ける人員は限られており、通常の郵便物の配達と並行して行うため、負担が大きくなっている。
全国各地で配送遅延
この影響で、全国各地でワクチンの配送遅延が発生している。特に、離島や山間部などの過疎地では、配送に時間がかかっており、接種予定日にワクチンが届かないケースも出ている。
ある自治体の担当者は「予定通りにワクチンが届かず、接種を延期せざるを得なかった」と話す。また、別の自治体では「配送状況が把握できず、住民に説明できない」と困惑している。
接種計画への影響
配送遅延により、一部の自治体では接種計画の見直しを余儀なくされている。特に、高齢者への接種が優先されている地域では、接種の予約を受け付けているにもかかわらず、ワクチンが届かない事態が発生している。
日本郵便は「配送に万全を期す」としているが、具体的な改善策は示されていない。政府は、ワクチン配送の状況を注視しており、必要に応じて支援を検討するとしている。



