長崎県と同県佐世保市が同県川棚町で進めている石木ダム建設事業を巡り、「有識者の意見を聞く場」の第4回会合が30日、県庁で開かれた。専門家を対象とした聴取は2回目で、今回が最後となる見通しだ。
専門家から費用対効果の見直し求める声
会合では、県と佐世保市が治水や利水に関する見解を説明。前回の専門家の会合で「不自然」との指摘を受けた、佐世保市のデータから川棚川流域の降水量を推定する方法について、県土木部の担当者は「算出には、1時間と1日の雨量データが必要。1985年まで流域内には観測地点がなく、両方そろっている佐世保のデータを活用した」と説明した。
佐世保市水道局の担当者は「2年に1度は自主節水を呼びかけるなど渇水に直面している。対策が必要だ」と述べた。
専門家の意見と今後の見通し
専門家からは「ダムの効果が過大評価されている。費用対効果を見直すべきだ」「石木ダムは、異常な渇水の時には役に立たない」などの意見が出た。
終了後、平田知事は「希望があった時間を確保して、意見は全てうかがった」として、専門家への聴取を終える考えを示した。一方、事業に反対する住民(81)は会合を傍聴し、「今後も有識者を交えて、みんなが聞けるような形で話し合いを続けてほしい」と語った。



