ゾンビたばこ疑惑で広島が4選手に戦力外通告、球界の厳正な姿勢が問われる
ゾンビたばこ疑惑で広島4選手に戦力外通告

広島カープは、指定薬物エトミデートを巡る一連の「ゾンビたばこ」疑惑で、昨季首位打者の小園海斗選手、一昨年ゴールデングラブ賞の矢野雅哉選手ら4選手に戦力外を通告した。来季の契約は結ばれない。

「ゾンビたばこ」とは何か

エトミデートは、使用すると手足がけいれんし、歩行が乱れることから「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物だ。広島では今年1月、羽月隆太郎選手(当時)が使用疑いで広島県警に逮捕され、後に契約解除、有罪判決を受けた。矢野選手と前川誠太選手は9月に書類送検された。

球団の判断と選手の現状

小園選手、矢野選手、田村俊介選手は、羽月元選手に薬物を譲渡した男らと同席する写真が7月に週刊誌で配信された。球団は聞き取り調査の結果、「信頼関係を築くことが難しい」と判断した。4人は使用を否定し、現役続行を希望しているが、潔白を証明できない以上、球団の判断は妥当だと言える。

4人は他球団と契約することも可能だが、現実には難しい。私生活を律してトレーニングを続け、海外を含む移籍先の容認を待ち、自らの行動で復帰への姿勢を示していくしか道はない。

スポーツ界における薬物問題

スポーツ界における薬物の蔓延は深刻だ。今年5月にはバレーボール男子の日本代表選手が大麻所持の容疑で逮捕され、有罪判決を受けた。代表登録も抹消された。多くの大学運動部でも選手の覚醒剤、大麻の所持や使用が明らかになった。

いずれのケースでも愕然とさせられるのは、周囲に多大な迷惑をかけ、自らの競技生命を絶つことへの自覚のなさである。背景に特権意識や甘えがあるなら、所属する組織が厳正な対処で臨むしかない。