日野町事件再審、検察が新たな証拠57点開示へ 弁護団は「全容分からず」と批判
日野町事件再審、検察が新たな証拠57点開示へ 弁護団は批判

滋賀県日野町で1984年に酒店経営の女性が殺害された「日野町事件」で、強盗殺人罪により無期懲役が確定した阪原弘さん(故人)の再審に向けた6回目の三者協議が15日、大津地裁で開かれた。検察側は新たな証拠を開示する方針を示した。

検察が示した開示方針

弁護団が明らかにされていない証拠の開示を請求していた。協議後に会見した弁護団によると、開示される証拠は57点。具体的な内容については、今後閲覧の手続きをして精査しなければわからないという。

弁護団の批判と遺族の思い

弁護団は求めていた証拠の一覧が不十分だったとして、「全容は分からず、隠されているものがないか検証できない。公明正大な態度とは言えない」と批判した。

弘さんの長男の弘次さん(65)も「すべての証拠が開示されることによって、父の無罪が明らかになり、冤罪を検証する力になる」と話した。

検察の説明と今後の見通し

大津地検の萩原良典次席検事は協議後、「できる限り速やかに再審判決に至るよう、幅広に証拠を任意開示することを弁護側にも伝えた」などと報道各社に説明した。

検察側は有罪主張をしない方針を表明しており、再審公判では弘さんの無罪が確定する見通し。