厚生労働省は24日、AYA世代(15~39歳)のがん患者やその家族向けの支援制度の周知を目的に実施していた映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』とのタイアップについて、中止すると公式サイトおよびSNSで発表した。
同省は、「がんと向き合っておられる患者さんやご家族等の皆様に対し、不快な思いをおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます」とコメントし、謝罪した。
タイアップの目的と経緯
今回のタイアップは、AYA世代でがんと診断された本人や家族に向けて、利用可能な支援制度やサービスをまとめたパンフレット「15歳~30歳代でがんと診断されたあなたへ がんの治療と暮らしを支える制度ガイド」の認知拡大を目的として実施されたもの。
一方で同省は、制作したタイアップポスターを都道府県がん診療連携拠点病院など、患者が日常的に利用する医療機関へ掲示することや、タイアップを通じた制度周知の方法について、「患者の皆様やそのご家族等への配慮に欠ける点があった」と説明した。
ネット上の反応と対応
ネットでは、タイアップポスターを見た当事者からも配慮不足を指摘する声が多数寄せられていた。
これを受け、すでに全国の都道府県や都道府県がん診療連携拠点病院などへ送付していたポスターは回収し、掲示を中止する。また、特設ページやSNSへの関連投稿についても削除するという。
今後の方針
厚生労働省は今後について、「さまざまな立場の方々に十分配慮した情報発信を徹底し、このような事態が発生しないよう努めてまいります」としている。
【編集部MEMO】 映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は、2026年10月2日公開予定。川口春奈が主演を務め、ステージ4の大腸がんを宣告された人物を演じる。直近では法務省による『ラヴ上等』とのタイアップが中止となり、SNSでは省庁の広報活動に対する疑問の声が寄せられている。



