岐阜県本巣市宗慶のケーキ店「さんらいず」で火災が発生し、3人が死亡した事件で、岐阜県警は6日、現場検証を行った。店はオープンからちょうど20周年を迎えたばかりで、突然の惨事に近隣住民からは驚きや不安の声が上がっている。
通報と現場の状況
岐阜県警北方署の発表によると、店舗兼住宅で「人が刺された。ガソリンをまいている。火事になっている」と110番通報があったのは5日午後9時過ぎ。通報者は、同店オーナーで世帯主の曽野さとみさん(66)の知人女性だった。
現場近くの50歳代の女性によると、火災当時、駐車場には10台ほどの車が止まっていたという。「高齢者7~8人が建物の屋根にいて、『はしごを持ってきてくれ』『助けてくれ』などと叫んでいた。自分たちでは下りられない様子だった」と振り返った。
被害者と住民の声
曽野さんら3人が病院に搬送され、このうち瑞穂市の男性葬祭会社役員(70)が死亡した。近くに住む男性(74)は「(会社役員は)毎日犬の散歩をしていた。葬儀を行った人に地域のお店の割引券を渡していて、そこに『さんらいず』もあった。(事件だと聞き)びっくりした」と驚いた様子で話した。
「さんらいず」のホームページによると、店内にはカフェスペースもあり、10月に開店20周年を祝うイベントを開催する予定だったという。
今後の見通し
近くに住む会社員の男性(34)は「まさかこんな近所で放火事件が起きるとは、不安だ。早く解決してほしい」と話した。岐阜市から現場を訪れた男性(46)は「子ども用のケーキを買っていた店なので、あんなふうになってさみしい」と肩を落とした。



