SBC湘南美容クリニックなどを運営するSBCメディカルグループの元経営戦略本部長の男(50)が、関連会社に損害を与えたとして、警視庁に背任容疑で逮捕された。2015年頃以降、関連会社から計約6億円を不正に支出させ、うち約3億円を受け取ったとみられている。
架空のセキュリティー業務を発注
警視庁の発表によると、男は経営戦略本部長だった2021年12月~2023年3月、関連会社から知人が代表を務める都内のイベント会社に、ウェブサイトのセキュリティー対策業務を架空発注し、関連会社に16回にわたって代金名目で計1320万円を支払わせ、損害を与えた疑い。
男は当時、グループの広告などに関する支払い全般の決裁権限を持っていた。関連会社からイベント会社に支払われた代金のうち、7割を自身の口座に送金させていたという。
十数社への架空請求を指示か
このほか、広告会社など十数社に対して同様の架空請求を指示していたという。警視庁は、グループ各社から十数社に支払われた代金の一部を自身に還流させ、キャバクラ代や高級車の購入代金など私的に流用していたとみている。
2024年1月頃、グループの税務調査で、複数の取引先から男の個人口座に不審な送金があったことが分かり、不正が発覚した。男は同年2月に懲戒解雇され、グループが警視庁に相談していた。
警視庁は、架空請求を行っていた一部業者の関与も調べる方針。