埼玉栄高の死亡事故、遺族が運営法人など提訴 約1億3600万円求め
埼玉栄高死亡事故 遺族が運営法人など提訴 1億3600万円

さいたま市西区の埼玉栄高校のグラウンドで2024年に整備用の車が横転して男子生徒(当時17)が死亡した事故で、学校側が安全管理体制を構築していなかったなどとして、生徒の遺族が運営法人の佐藤栄学園などに計約1億3600万円の賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。提訴は1日付。

事故の経緯と遺族の主張

埼玉県警や学校側によると、事故は2024年11月16日夜に発生。生徒4人がグラウンド整備用の車を無断で運転して横転し、助手席に乗っていた生徒が死亡した。

遺族は訴状で、車の鍵が無施錠の車内に置かれたままになっており、生徒の無断運転が常態化していたと指摘。事故の約1カ月前には原因不明の同様の横転事故が起きていたのに再発防止策を講じなかったなどとし、学校側は安全配慮義務に違反すると主張している。

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学校側の対応と被告の範囲

さらに、保護者への説明の場を設けないといった学校側の対応は「精神的苦痛を一層深める」とした。運営法人のほか、学校関係者や車を運転していた生徒ら計15人を被告としている。

車に乗っていた生徒は事故当時の捜査では、亡くなった生徒が窓を開けて助手席から外に身を乗り出している状態だったと説明していたという。これについて遺族側は、当時車内で撮影されていたとされる動画をもとに、亡くなった生徒は車外に身を乗り出していなかったと訴えている。

遺族の思いと今後の対応

生徒の両親は2日、会見し「なぜ優しい息子が事故にあってしまったのか。真実を知りたい」と話した。

佐藤栄学園は朝日新聞の取材に「訴状が届けば内容を精査して適切に対応する」としている。

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