未解決事件の被害者家族が佐賀・鳥栖で集い「忘れられる恐怖」語る
未解決事件の被害者家族、鳥栖で集い「忘れられる恐怖」語る

未解決事件の被害者家族らでつくる団体が18日、佐賀県鳥栖市で集いを開き、事件の日から止まったままの時間や、社会から忘れられることへの恐怖を語った。

「心の内を知ってほしい」

福岡、佐賀両県に住む被害者と遺族ら9人でつくる「未解決事件被害者の会」(KOKIAの会)は昨年10月に発足し、今年4月に一般社団法人になった。心の整理も始められずに長い月日を過ごす中、互いに寄り添い、思いを社会に届けることをめざしている。

代表理事で元高校教師の鈴木薫さん(67)=福岡市博多区=は2000年5月、自宅前で面識のない女に刃物で刺された。犯人は逮捕されていない。鈴木さんは「当事者は行き場のなさを抱えている。事件が社会から忘れられていくことの怖さや寂しさも。孤立しがちです」と話す。事件の後、早期退職し僧侶になった。

時効迎えた事件への悔しさ

佐賀県小城市の平野るり子さん(73)は「犯人が安心して暮らしているかと思うと、悔しくてたまらない」と話す。三男の隆史さん(当時24)は2011年2月に勤務先のある山梨県でひき逃げ事件により亡くなり、10年後に公訴時効を迎えた。ひき逃げの時効撤廃を求めている。

名古屋市女性殺害事件の被害者遺族として体験を語る高羽悟さんも参加した。未解決事件の被害者はやり場のない思いを抱え、事件の日から時は止まったまま。忘れられることへの焦りと孤独にさいなまれている。