開催中の愛知・名古屋アジア大会で、天皇、皇后両陛下が20日に訪れた名古屋市内のアリーナには、両陛下を一目見ようと心待ちにする車いすの少女の姿があった。7年前の即位直後にお祝いの手紙を送り、地元で交流した縁だったが、会場で思わぬサプライズがもたらされた。
「そくいおめでとうございます」の手紙
愛知県豊橋市の中学3年生、小林咲貴さん(15)は脳性まひを患い、幼い頃から手術を繰り返し、入院やリハビリの日々を送っていた。
2019年5月、天皇陛下の即位を祝う一般参賀が皇居で行われた。咲貴さんは病院のベッドからその様子をテレビで見て、お祝いの気持ちを伝えようと、宮内庁に手紙を送った。「読んでもらえないかもしれないよ」と周囲はなだめたが、意思は固く、不自由な手で文字をつづった。
「そくいおめでとうございます。わたしはリハビリをがんばってます」
「お手紙ありがとう」がずっと支えに
翌月、両陛下が代替わり後初の地方訪問として愛知県を訪れ、偶然にも当時7歳の咲貴さんがリハビリに励む岡崎市内の医療療育センターにも足を運んだ。咲貴さんはお気に入りのワンピースを着て、子どもたち一人ひとりに声をかける両陛下が近づいて来るのを待った。
天皇陛下は「お手紙ありがとう」と声をかけ、両陛下との交流が咲貴さんのその後の支えとなってきた。そして20日、大会会場で両陛下と再会し、「7年ぶりですね」との言葉に、咲貴さんは感激の表情を見せた。



