読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」に、小学生の娘の友達の父親が運動会で両腕に大きなタトゥーを露出していたという投稿が寄せられ、子どもの交友関係を巡って賛否の意見が交わされている。
運動会で見えたタトゥー、親同士の判断が分かれる
投稿者は小学生の女の子の母親である「浴衣はトンボ柄」さん。娘が仲良くしている友達の父親が、運動会のときに半袖シャツで現れ、両腕にかなり大きなタトゥーが入っていることに気付いた。夫と話し合い、「その友達がうちに遊びに来ることは構わない。ただ、娘を彼女の家に遊びに行かせることはしない」と決めたという。
トピ主さん一家は海外で暮らした経験があり、現地でもタトゥーを目にすることは珍しくなかった。とはいえ、「私たち親は、タトゥーを完全に受け入れてはいません。場所によると思います。小学校の運動会という場でタトゥーの露出は不適切でした。そして、それを不適切と感じない親とは相いれないと思いました」と率直につづり、娘にどう説明したらいいか迷っていることを打ち明けた。
タトゥーへの抵抗感、子どもへの影響を懸念する声
このトピには70件を超える反響があった。タトゥーに抵抗感を抱くトピ主さんに共感する意見が目立つ一方で、「タトゥーがあるからといってお友達のお父さんは悪い人じゃない」「タトゥーを入れている人と関わりたくないというのは差別やいじめにつながる」といったコメントも散見された。
「通りすがり」さんは、「タトゥー自体は自由だから他人ならお好きにどうぞ、です。個人的には偏見だろうが嫌なのでお付き合いはしません」とキッパリと嫌悪感を示し、「タトゥーに関しては、(子どもが)中学生の時に偏見だろうが、あなたたたちはやめて。中にはいい子もいるのはわかっているが、できればそういう友達ともあまりお付き合いはしてほしくないと言いました」と体験談をつづった。
「さくらもち」さんも、「タトゥーは嫌だし、偏見もあります。今回娘さんのお友達の父親はタトゥーを隠さず運動会に来た。父親本人はカッコいいだろ、すごいだろ的に思って堂々と来たと推測しますが、周りはドン引きな人が大多数だと思います」と否定的だ。そして、この父親のタトゥーが子どもの交友関係に影響する可能性に触れ、「娘さんがかわいそう。父親は勝手にやっていればいいですが、もっと子どものことを考えてほしかったと残念です」と親の身勝手さを批判した。
「お友達のお子さんがかわいそう」 子どもへの影響を気遣う声
たとえ偏見と認識していてもタトゥーは受け入れがたいとする意見がある一方で、その考えを子どもにまで押し付けることへの異論もある。「オルカ」さんは、「娘さんにきちんと説明できないという時点で、正当な理由がないということだと思います」と書き込み、「個人的にタトゥーが嫌いで、入れている人とも関わりたくないというのは自由ですが、子どもたちにもそのようにさせるのは差別やいじめだと思います。お友達のお子さんがかわいそう……」と、子どもたちに影響が及ぶことを気の毒に感じている。
「難しい….」さんは、「私もタトゥーは嫌い派です」とはっきり立場を表明。タトゥーをしている人を見ると、「未来のことも考えられない浅はかな人生を送る人間だったのかな」と思ってしまう一方で、「(娘には)罪はないんだよなあ」と思いを巡らせる。「その子自身はなんにも悪くなく、ただ生きているだけなんだよな。その親御さんだって悪気があるわけでもなく、その家庭はその家庭としての育児を、私がやっているのと同様、一生懸命されているだけなんだろうな」などと熟慮を重ね、父親のタトゥーの影響で、「娘さんの好きなお友達との間に溝を入れるのはなあ……」と複雑な心境をつづった。
タトゥーとどう向き合うか、多様な価値観の共存
タトゥーをしているという見た目だけで人間性を問題視し、今後の交友関係を拒絶しようとする考えに疑問を投げかけるコメントもあった。「ゆゆゆんん」さんは、「私もトピ主さまと同じ判断をすると思います」と共感を寄せつつ、「子ども同士の関係に口は出さないですが、家族ぐるみの付き合いは慎重になります。差別でなく、リスク回避です」と言い切る。タトゥーに限らず、喫煙者の親とも積極的に関わることは避けているとも。とはいえ、「PTAや子ども会などで関わる機会があったりし、だんだんと距離が縮まることを拒みはしません。いつの間にか仲良しになった喫煙者や軽いタトゥーの友達はいます」と明かし、人物本位で関係性を築いていった経験を紹介した。
「つむちゃん」さんは、「私はタトゥー自体は全然問題ないと思います」と明言。「元々はその道の方が入れ墨をしていて、その背景や実際の行動などによって、『お付き合いするべきでない』と言われているだけで、ファッションと捉えて入れている人が多いタトゥーでお付き合いを考えるようなことはないですね。実際の子どもへの接し方を見て、子どもが付き合ってもいいのかどうかを見定めます」との考えで、タトゥーがあるからという理由で拒絶することはないとしている。
地方のショッピングセンターで店員として働いている「ゆゆゆちゃん」さんは、子どもを連れた30代男性のタトゥーの多さにびっくりしているといい、「ほとんどの方は横柄だったり、態度が悪かったりするわけでもなく、店員に丁寧にあいさつしてくれたりします」と印象を語る。タトゥーへの考え方は、世代や地域によって大きく異なるのかもしれない。人は見た目だけでは分からないが、タトゥーを怖いと感じる人もいる。多様な価値観の人たちが共存していくためには、それぞれの人に工夫や配慮が欠かせないことだろう。



