犯罪心理学者が警告「ニコニコしている人」を信用してはいけない理由
犯罪心理学者が警告「ニコニコしている人」を信用してはいけない理由

東洋大学社会学部社会心理学科教授で犯罪心理学者の桐生正幸氏は、プレジデント誌のインタビューで、常に笑顔で感じの良い人を無条件に信用することの危険性を指摘している。同氏は「あの人は笑顔が素敵で感じがいい」「初対面なのに信頼できる気がする」といった印象だけで判断することは、詐欺師に狙われるリスクを高めると警告する。

表情だけの判断は精度が低い

桐生氏は犯罪心理学、特にポリグラフ検査(記憶の有無を生理反応で鑑別する手法)の研究を長年行ってきた。その経験から、顔の表情だけで相手の感情や誠実さを判断しようとすると、精度が著しく低くなることを実証している。犯罪心理学の世界では、表情のみに依存した判断の限界はすでに通説となっているという。

信頼される顔は意図的につくれる

桐生氏は、信頼される顔は意図的につくることが可能だと指摘する。したがって、表情が良いからといってその人が誠実であるとは限らず、むしろ悪意を持った者が信頼を得るために笑顔を利用するケースもある。同氏は、表情だけでなく、行動や言動の一貫性など多面的な評価が重要だと述べている。

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本記事はプレジデント2026年7月31日号に掲載されたもので、有料会員限定の内容となっている。桐生氏は山形県生まれで、東洋大学社会学部長を務め、日本犯罪心理学会常任理事、日本心理学会代議員などの役職を持つ。著書に『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』(SBビジュアル新書)などがある。

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