ソニーは7月9日、プロオーディオ向けインイヤーモニターの新製品「IER-M500」を発表し、8月28日から発売すると明らかにした。メーカー想定売価は20,000円前後で、カラーバリエーションにブラック、クリア、レッド&ブルーの3色を用意する。
プロオーディオラインナップの強化
クリエイター向けのプロオーディオラインナップ拡充を掲げて投入される新製品。すでにソニーではスタジオ向けの製品としてマイクのC-100、ヘッドホンではMDR-MV1などを展開してきたが、ステージで活用できるインイヤーモニターがラインナップに欠けていた。今回、ステージでのライブやパフォーマンス利用に堪える高い装着性と遮音性を実現したIER-M500の展開で、プロ向けの製品シリーズを強化する。
新開発ドライバと音質設計
ドライバはIER-M500向けに新開発された5mm径のダイナミック型で、大型アコースティックチャンバーによる深みのある低音と、最適化した音響構造がクリアなボーカルを表現するという。開発にあたってはソニーが運営するアメリカのホールでエンジニアを務めるPatrick Lamarca氏と、ロサンゼルスを拠点とするモニターエンジニアのNoel Molenda氏がプロとして助言した。クリエイターに使ってもらえるプロのニーズに応えた音質に仕上げられたとしている。
ケーブルと接続仕様
付属のケーブルは1.6mと長く、ステージ上でパフォーマンスするアーティストや足元のミキサーにつなぎたいボーカリストも便利に利用できるとのこと。コネクタはMMCX規格に準拠したソニー独自規格。防水設計で、汗にも強い仕様になっている。
実機試聴インプレッション
今回発表にあたって、短時間ではあったが実機を試聴できた。5サイズ同梱されるフィッティングサポーターの密着感がかなり高く、ノイズアイソレーションイヤーピース(WF-1000XM6などの付属品と同じ)の密閉感も相まって、ステージ利用にも向きそうな高い遮音性が実現されていた。
プレイヤーにはソニーが用意していたウォークマン「NW-A300シリーズ(NW-A307)」を使用した。BA型ドライバ採用イヤホンのように精緻で高解像なサウンドをしゃりしゃり出したいわけではなく、まとまりとリズム感をしっかり聴取できるサウンドという印象。IER-M500のインピーダンスは16オーム、感度は103dBとのことで、比較的鳴らしやすい部類かと思いきや、NW-A307ではやや駆動力が足りていなかったように聞こえた。BTS「Butter」のイントロに響く低音はもう少しパワーが欲しかったが、ボーカルが埋もれて薄まるようなことはなかった。
デザインとカラーバリエーション
一発で左右を判別できる赤と青のアシンメトリーデザインを採用。クリアモデルはケーブルの被膜も透明で、線材がよく見えるようになっている。



