熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)に問われた会社役員の被告(49)(東京都渋谷区)の初公判が16日、熊本地裁(今泉裕登裁判長)で開かれ、被告は起訴事実を認めた。一連の事件を巡る公判は初めて。
事件の概要と起訴内容
事件を巡っては、特定の業者が工事を受注できるよう市幹部に働きかけた見返りに2021年6月頃に6000万円を受け取ったとして、市議の成松由紀夫被告(55)らがあっせん収賄罪で起訴されるなどしている。
起訴状によると、会社役員の被告は成松被告ら3人と犯罪収益の取得を仮装しようと計画。4月5~6日、受注した準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)から受け取った賄賂など約2000万円を会社役員の被告が役員を務める会社の口座に入金したとしている。
検察側の主張
検察側は冒頭陳述で、実際に入金したのは会社役員の被告ら2人で、「入金後に(口座の)キャッシュカードを成松被告に渡し、成松被告が現金を引き出している」と主張した。