秋晴れに恵まれた3連休初日の10日、兵庫県の播磨地域では各地で秋祭りが催され、屋台の勇壮な練りや伝統の舞などが披露された。
津田天満神社で「一気差し」披露
津田天満神社(姫路市飾磨区)では宵宮を迎え、しゃがんだ練り子たちが屋台を肩に乗せず、腕の力だけで頭上高く一気に差し上げる「一気差し」を披露した。
午後から今在家、加茂、構、思案橋の4地区の屋台が順に神社に集結。黄や赤などの「シデ」が取り囲むなか、境内を1周した後、屋台の最上部を飾る擬宝珠や露盤を外し、1台ずつ拝殿内に入った。練り子たちが「ヨーイヤサー、ヨッソイ」の掛け声とともに屋台を差し上げると、詰めかけた観客らから大きな歓声と拍手が起こった。
毎年のように訪れているという市内の自営業男性(60)は「狭い拝殿の中で、重い屋台を差し上げるのは、いつ見てもすごい」と話していた。
正八幡神社で「龍王舞」奉納
正八幡神社(姫路市船津町)では宵宮が営まれ、災厄を取り除き、五穀豊穣を願う「龍王舞」が奉納された。11日の本宮でも行われる。
猿田彦命が悪霊を打ち払う様子を表したと伝えられる。天狗の面をつけ、鳥兜をかぶった氏子が鉾を手に、笛や太鼓の音に合わせて舞い、「ソーライ」の掛け声を上げた。猿田彦命を演じた会社員の男性(27)は「思うように練習ができなかった中、何とかやりきれた」と汗をぬぐっていた。勇壮な屋台の練り合わせも披露され、親子連れらが秋晴れの一日を満喫していた。
荒井神社で「仁輪加太鼓」披露
荒井神社(高砂市荒井町)では、女児が歴史上の人物などに扮装して舞子となり、太鼓を打つ乗子や担ぎ手と掛け合いながら舞う「仁輪加太鼓」が披露された。11日の本宮でも町内を巡行する。
今年の演目は「上杉謙信」。舞子が武田信玄となり、太鼓台につくられた上杉謙信と「川中島の戦い」を演じた。舞子を務めた小学4年の児童(10)は「緊張したけれど、練習した通り、上手に舞うことができた。2日間、全力で頑張ります」と意気込んだ。