アジアゾウ「みどり」の園内散歩、27日で終了 繁殖専念へ 約20年の歴史に幕
アジアゾウ「みどり」の園内散歩、27日で終了 繁殖専念へ

宮崎市フェニックス自然動物園で、アジアゾウの「みどり」(雌、25歳)が休日などに園内を練り歩く姿を間近で見られるプログラム「アジアゾウのお散歩と記念撮影」が27日に終了する。約20年間続いて人気を集めてきたが、繁殖活動に専念するためだ。

最後の週末、多くの来場客が別れ惜しむ

多くの家族連れでにぎわった12日、みどりが園内のメイン道路をゆっくりと歩き出すと、「みどりちゃん」と呼んだり、手を振ったりする来場客らの姿が見られた。今月で終了するのを知って息子と訪れた宮崎市の会社員川越一輝さん(32)は「続けてほしかったが、かわいい赤ちゃんが見られれば」と話した。

同園によると、みどりは2005年7月、雄の「たいよう」とともにタイから同園へ贈られた。園内の散歩は、人とゾウとの関係が深いタイの文化を体感してもらおうと、みどりとたいようが園に仲間入りした当初から始まり、14年にたいようが死んでからも行われてきた。

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繁殖に向けた新たな一歩

23年には、大分県宇佐市の九州自然動物公園アフリカンサファリから雄の「チョイ」(現在13歳)を繁殖の目的で借り受けた。繁殖に向けチョイと過ごす時間を確保するため、園内の散歩を終えることを決めた。

みどりやたいようと一緒に来日し、飼育員として同園で働くタイ出身のパヌワット・ソンサンティアさん(43)は「お客さんが楽しんでくれる散歩が終わるのは少し残念だ」と話していた。

散歩終了後も楽しめるイベント

散歩は土日と祝日の午後2時から行われ、アジアゾウの展示場から園中央の広場までを歩き、記念撮影もできる(1組300円)。同園は7月から、棒を使って果物をあげる「おやつタイム」(要予約)を毎日開催しているほか、10月からは展示場内のゾウとの記念撮影(土日と祝日のみ、1組300円)を始める。

同園の竹田正人園長は「長く愛してもらったイベントを終えることになるが、展示場にいる元気な姿を見守ってほしい」と呼びかけている。

書き初めの今後は「みどりの様子次第」

アジアゾウのみどりは、園内を散歩したり、記念写真に納まったりするだけでなく、毎年の正月には書き初めを披露して来場客を楽しませていた。

みどりは毎年、長い鼻でつかんだ特製の筆を器用に動かしながら、その年の干支にちなんだ文字を書いてきた。すでに2巡目に入っている恒例イベントで、今年1月も飼育担当者の指示を受けながら、漢字の「午」とひらがなの「うま」を力強く書き上げた。例年、1か月ほど前から練習するという。

園によると、みどりの様子を見ながら、来年以降も書き初めを続けるかどうか検討するとしている。

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