アパート放火6人死亡公判、たばこ実験で煙と臭気 元住民「当日はなかった」
アパート放火6人死亡公判、たばこ実験で煙と臭気 元住民「当日はなかった」

2017年に北九州市のアパート「中村荘」で発生し、住人6人が死亡した放火事件で、殺人などの罪に問われた元住人の井上浩二被告(58)の裁判員裁判の第3回公判が8日、福岡地裁小倉支部(三芳純平裁判長)で開かれた。公判では、たばこの不始末の可能性について実況見分を行った警察官2人と、検察側が出火元と主張する1階北東のトイレ付近に住んでいた元住民の男性への証人尋問が行われた。

燃焼実験の結果と元住民の証言

警察官の1人は、火が付いたたばこが、家庭ゴミや多量の吸い殻が入った袋に混入した際の燃焼実験について証言した。たばこの不始末を想定した場合、大きな炎が発生する前に、大量の煙と強い臭気が検知されたと述べた。

元住民の男性は検察側から、当日の臭いや煙について気がついたことを問われ、「ありません」などと証言した。

弁護側の主張と今後の審理

弁護側はたばこの不始末などが出火原因である可能性を指摘している。男性が住んでいた頃のたばこの吸い殻の捨て方を尋ねたところ、男性は「ゴミ袋に入れていた」と答えた。