国会議事堂前で、ほぼ毎月開かれている市民団体「WE WANT OUR FUTURE」主催の反戦デモ。デモの予定が投稿されると、ネット上には多くの「行きます」という共感の声があがる一方、冷笑するような投稿も相次ぐ。
「何の意味もないのによくやるな」「内輪だけで盛り上がってる」
増田良子さん(52)=横浜市=は衆院選で自民党が大勝した2月以降、国会前のデモに通う一人だ。
「反戦平和を訴えても、現実離れした理想論と受け止められる」。そんな感覚は最近、強まっている。
横浜駅前でのスタンディングデモ
国会前デモとは別に、横浜駅前でも毎週、スタンディングデモをしている。数人で、「戦争反対」と書いたプラカードを掲げる。
近寄ってきて「日本は戦争なんかしてませーん」と言い捨てる人、「売国奴」と罵倒してくる人もいる。
大勢の通行人が足早に横切って行く。駅前に数人でたまり、様子を遠くから眺めて薄笑いを浮かべるスーツ姿の人たちもいた。
冷笑より、傍観が怖かった。「どうせ声を上げても社会は変わらないのに」。そう言われているように感じた。
元兵士の慟哭が原動力
街頭に立つのは、30代のとき忘れられない経験をしたからだ。
和歌山県のデイサービス施設で、元兵士の慟哭を聞いたことが原動力となっている。



