週刊文春が報じた簗農相をめぐる一連の問題で、複数の公職選挙法違反の疑いが持たれている。簗氏の陣営は今年の衆院選中、支持者をシャトルバスで無料送迎したとされる。公選法は候補者が選挙区内の有権者に金銭や物品などを提供するのを禁じており、無料の場合、同法違反に当たる可能性がある。
判例集では「利益供与」と明確に規定
利益供与の有無は捜査機関が認定するため、同法を所管する総務省は今回、公式見解を示していない。だが、選挙事務に必要な判例をまとめた「選挙関係実例判例集」では、候補者が演説会場まで有権者をバスで運ぶ行為を「利益供与」と明確に規定。野党が追及の根拠として利用している。
簗氏は違法性を否定
これに対し、簗氏は13日の衆院予算委員会で、「人道上の観点から(バスを)用意した」「(バス代は)会場費の一部で利益供与や寄付に当たらない」と違法性を否定している。
運動員への報酬支払い疑惑も
電子版の文春オンラインでは、簗氏陣営の複数の選挙事務員が衆院選中、電話による投票呼びかけの対価として、報酬を受け取ったとも報じられた。事実であれば、報酬を支払える運動員を限定している同法に違反しており、過去には刑事事件に発展したケースもある。