2015年11月に発生したパリ同時テロ事件から約9年を経て、20人の被告を裁く公判が8日、パリの特別法廷で開廷した。この大規模なテロ事件では、130人が死亡し、数百人が負傷。被告のうち14人は欠席しており、そのほとんどは死亡したか逃亡中とみられる。
公判の概要
公判は2025年まで続く見通しで、被告にはサラ・ウィス氏(仮名)などが含まれる。ウィス氏は事件当時、爆発物の運搬に関与したとされる。検察は、被告らが過激派組織「イスラム国(IS)」の指示で行動したと主張している。
被害者遺族の思い
公判初日には、遺族や生存者らが傍聴席に詰めかけた。遺族の一人、ジャン・デュポン氏は「9年待った。ようやく正義が示されることを願う」と語った。一方で、多くの被告が欠席していることに不満の声も上がっている。
裁判の焦点
裁判の争点は、被告らの関与の度合いと、組織的な計画性の立証だ。弁護側は、一部の被告は事件への直接的な関与がなく、無実を主張している。また、フランス国内ではテロ対策の強化が進められており、本公判の行方が今後の治安政策にも影響を与えるとみられる。
国際的な関心
本事件は国際的なテロリズムの象徴であり、欧州各国も注目している。公判では、ISのネットワークや資金調達の実態も明らかにされる可能性がある。



