10年以上行方不明になっている当時10歳未満の子どもが、全国に少なくとも42人いることが朝日新聞の取材でわかった。この多くが事件や事故、災害に巻き込まれた可能性があり、警察による捜索が続いている。
17都道府県で確認、最も多いのは福島
朝日新聞は全国の警察に対して、2015年までに行方不明者届が出され、10年以上行方不明のままの10歳未満の子どもの数を取材した。その結果、2026年8月末時点で福島や東京、長野や愛知など17都道府県で行方不明者がいることが判明した。
青森、宮城、栃木、三重、京都、鳥取の6府県警は「回答を差し控える」とした。そのほかの警察では、確認できる限りで該当する行方不明者がいなかったと回答した。
最も多かったのは福島の9人で、このうち8人が東日本大震災で行方不明になっていた。岩手は少なくとも2人が行方不明になっていると回答したが、東日本大震災によるものは含めていないという。
事件や事故の可能性、親族間トラブルや拉致の疑いも
行方不明者のうち、事件や事故に巻き込まれた可能性のある子どもの数も尋ねたところ、行方不明者のいる17都道府県警のうち3県警が回答を控えたが、全体の6割弱にあたる計24人が該当した。行方不明になった時期は、回答のあったものに限られるが、1960年代から2010年代まで幅広かった。
一部には、警察が親族間によるトラブルを疑ったり、北朝鮮による拉致を疑ったりするケースもあった。略取誘拐事件として警察が捜査しているケースもある。
1996年7月7日、群馬県太田市のパチンコ店で横山ゆかりさん(当時4)が行方不明になった。県警は、当時店内にいた男が何らかの事情を知っているとみて、重要参考人として行方を追っている。男は身長約158センチで、サングラスをかけて、がに股で歩いていたという。
2003年5月20日には、大阪府熊取町の自宅近くで吉川友梨さん(当時9)がいなくなった。府警は何者かが連れ去ったとみて捜査を続けている。
新たな行方不明者届は年間約1000人
警察庁によると、2025年に行方不明者届が出された10歳未満の子どもは982人いた。ここ数年は約1000~1100人台で推移していた。大半はすぐに所在が確認されているという。



