山菜採りシーズン到来、有毒植物の誤食に警戒を イヌサフランなど死の危険も
山菜採りシーズン、有毒植物の誤食に警戒 イヌサフランなど

山菜採りシーズン、有毒植物の誤食に注意を呼びかけ

春の訪れとともに山菜採りのシーズンが本格化している。しかし、山菜や家庭菜園の食用植物に似た有毒植物の誤食による食中毒が、富山県内をはじめ全国で相次いで発生している。富山県中央植物園(富山市)の中田政司園長は、危険な植物の見分け方や予防策について、詳細なアドバイスを提供している。

スイセンとニラの見分け方:においが決め手

中田園長が特に警戒を促すのはスイセンだ。その葉はニラに酷似し、球根はタマネギに似ているため、誤食のリスクが高い。厚生労働省のデータによると、過去10年間(2016年から2025年)に全国でスイセンによる食中毒は74件発生しており、有毒植物の中では最多の件数となっている。

見分けるポイントはにおいにある。ニラなどのネギ類は強い香りを放つが、スイセンは草の青っぽい弱いにおいしかせず、この違いが識別のカギとなる。中田園長は、「においを確かめることが、誤食を防ぐ第一歩だ」と強調する。

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イヌサフラン:死に至る危険性のある園芸植物

さらに危険なのがイヌサフランだ。園芸植物として広く普及しているが、20~30センチの楕円形の葉がギョウジャニンニクなどと間違えられやすく、誤って食べると死に至る可能性がある。中田園長は「大変怖い植物」と警鐘を鳴らす。

イヌサフランは無臭であるのに対し、ギョウジャニンニクはニンニクの強いにおいが特徴だ。同様に、スズランやグロリオーサなど、園芸用でありながら有毒な植物は多く、中田園長は家庭菜園と園芸植物を同じ場所に植えないよう呼びかけている。

オオバギボウシとバイケイソウ:県民に親しまれる山菜の危険

富山県民に親しまれる山菜にも注意が必要だ。シャキシャキした歯ごたえで量販店にも並ぶオオバギボウシ(うるい)に似たバイケイソウは、全国で毎年のように食中毒を引き起こしている。県内でも2002年、2003年、2004年、2014年に発生事例がある。

見分け方としては、オオバギボウシには中心に太い葉脈があるが、バイケイソウにはなく、代わりに縦じま模様が確認できる。ただし、若い葉は見分けが難しく、慎重な判断が求められる。

安全な山菜採りのためのアドバイス

中田園長は、山菜採りを楽しむ前提として、以下の点を強く推奨している。

  • まずは知識のある人と一緒に行き、見分け方を実地で学ぶこと。
  • 山菜は採りすぎず、適量を守ることがマナー。多く採れば毒草が混ざるリスクが高まる。
  • 採った山菜を人にあげる際は、誤って有毒植物が含まれていないか十分に確認する。

これらの対策を講じることで、春の山菜採りを安全に楽しむことができるだろう。中田園長は「自然の恵みを味わうためにも、正しい知識と注意が不可欠だ」と結んでいる。

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