病院で働く人たちの日常には、患者には見えない“事情”と“本音”が溢れている。予約時間、紹介状の必要性、救急外来の待ち時間――「どうして?」と思われがちな場面の裏側を、受付・看護師・技師など様々な医療従事者の視点で描くオムニバス連載。今回は、病院の予約時間に関する誤解を解き、実際の運用の裏側を紹介する。
予約時間は「開始時間」ではなく「案内目安」
多くの病院やクリニックでは、予約時間は「その時間ぴったりに診察開始」というより、「その時間帯のご案内目安」として運用されている。例えば、10時~、11時~といった1時間ごと、または30分ごとの枠に区切られ、それぞれの枠に複数の患者が予約されている。10時~の枠に4.5枠分の予約が入ることも珍しくない。
しかし、すべての患者を同時に診察することは不可能なため、順番に呼んで診察が進められる。診察時間は患者の容態や症状によって異なり、2~3分で終わる人もいれば、30分かかる人もいる。そのため、同じ10時~の予約でも、一番最初に呼ばれる人と最後に呼ばれる人が生じる。
待ち時間短縮のための工夫と患者の協力
医療現場では、待ち時間を短縮するために、着替え中や待機中に次の患者を呼んだり準備を進めたりしている。それでも、10時の予約だからといって10時00分に必ず呼ばれるわけではないのが現状だ。
患者側も、予約時間の10~15分前に来院する、聞きたいことをメモしておく、着替えのしやすいまたは不要な服装で来るなどの協力をすることで、診察の流れがスムーズになり、全体の待ち時間が短くなる。
連載の背景と著者情報
本連載は、現役放射線技師として働きながら漫画を描く「からばく社」氏によるもの。20匹近くのペットの餌代を稼ぐために作家活動を始めたというユニークな経歴の持ち主で、好きなものはスーパー銭湯とオタクに優しくないギャル。書籍『ギャル技師ちゃんのやべぇ日常』(KADOKAWA)が好評発売中。Xアカウントは@100nichigonoRT。



