高齢の親がエアコンをつけない理由と熱中症対策:子どもができること
高齢の親がエアコンをつけない理由と熱中症対策

暑い季節になってもエアコンを使わない高齢者は少なくない。関西地方に住むBさん(60代)の両親は九州の実家で二人暮らしだが、毎年ほとんどエアコンをつけないという。Bさんは「両親は毎年、ほとんどエアコンをつけないんです。つけないことが『健康の証し』みたいな、変な考えがあって」と語る。昨年夏前にスマートリモコン付きのエアコンに買い替え、遠隔操作でスイッチを入れたところ、父親が怒って脚立にのぼりコンセントを抜いてしまったという。

高齢者がエアコンを拒む理由

熱中症は体温上昇と脱水が組み合わさって起こる。対策は身体を冷やすことと水分・塩分補給だが、高齢者の中にはこれらを拒む人がいる。「エアコンは冷えるから嫌だ」「水分をたくさん飲むとトイレが近くなるから嫌だ」といった声が聞かれる。

筆者は昨夏、一人暮らしのCさん(80代)の自宅を訪ねた。戸建てで玄関を入るとモワッとした空気。ダイニングでは窓が開放され扇風機が回っていたが、10分も経つと汗がダラダラ流れた。理由を尋ねると「窓を開けて扇風機を回しているから涼しい。エアコンをつけたら身体が冷えるし、電気代がもったいない」とCさんは答えた。

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エアコンの誤使用も

エアコンを適切に使えていないケースもある。50代のDさんは「お盆に帰省したらびっくりした。リモコンが暖房設定になっていたんです」と話す。また、フィルター掃除をしていないため冷えが悪いという声も多い。エアコンは高い位置に設置されていることが多く、高齢者には掃除が難しい。

子どもができる対策

高齢の親を熱中症から守るためには、まずエアコンの適切な使用を促すことが重要だ。遠隔操作が可能なスマートリモコンを導入しても、親がコンセントを抜いてしまうケースがある。そこで、フィルター掃除を定期的に行う、エアコンの設定を確認する、扇風機と併用するなど、物理的なサポートが必要となる。また、こまめな水分補給を促す声かけも効果的だ。ただし、強制すると親の反発を招くため、健康リスクを丁寧に説明し、納得してもらうことが大切である。

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