インフル異例の早期流行、夏から流行の香港・台湾との往来影響か ワクチン接種前倒し相次ぐ
インフル異例の早期流行、香港・台湾との往来影響か 接種前倒し相次ぐ

インフルエンザが異例の早さで流行している。厚生労働省によると、今シーズンの流行入りは8月半ばで、現在の統計を取り始めた1999年以降2番目の早さだ。夏から流行している香港や台湾との人の往来による影響を指摘する声もある。定期接種の前倒しを決めた自治体もあり、専門家は「不安な人は早めの接種を検討してほしい」と呼びかけている。

都内クリニックでも患者増

東京都品川区の「みやざきRCクリニック」では今月に入り、10人以上のインフルエンザ患者が来院した。昨年は9月の患者は2人のみだったという。宮崎雅樹院長は「11月の患者数に並ぶ勢いで増えており、流行の早さを実感している」と語る。ワクチン接種の相談も相次ぐ。16日にクリニックを訪れた近くの女性(81)は「これまでは11月頃に打っていたが、今年は早めに打ちたい」と話す。

感染状況は例年の11月下旬並み

厚労省によると、8月23日までの1週間に全国の定点医療機関に報告された感染者数は、1医療機関あたり1.11人で、流行入りの目安となる1人を超えた。9月13日までの1週間では同5.54人で、例年の11月下旬並みの感染状況だ。

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感染対策の影響で流行がなかった年があるコロナ禍の時期などを除けば、インフルエンザは例年11月頃に流行が始まり、12~3月にピークを迎える。今年はなぜ流行入りが早いのか。

聖マリアンナ医科大の国島広之教授(感染制御学)は、季節外れの夏も流行している香港や台湾との往来が活発になった影響を指摘する。国島教授は「あくまでも可能性の一つで、早期流行の理由は不明だ。来シーズン以降も続くのかは分からない」と話す。

自治体で定期接種の前倒し

早期の流行期入りを踏まえ、公費助成があるワクチンの定期接種について、開始時期を早める自治体が相次いでいる。

都内では、品川区や文京区などは65歳以上の高齢者らへの定期接種を例年より1週間前倒しし、今月24日から始める。大阪府富田林市や新潟県魚沼市、さいたま市なども早めた。

川崎市健康安全研究所の岡部信彦参与(感染症学)によると、ワクチンは接種してから2週間ほどで予防効果が表れる。感染を防ぐ「抗体」は5~6か月持続するが、高齢者は少し早く減少するという。部屋の換気やマスクの着用、手洗いなどの基本的な感染対策が重要と指摘した上で、岡部参与は「昨シーズンに接種していなかった人や、高齢者や基礎疾患があって不安がある人は早めに受けることを検討してほしい」と話している。

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