肝臓と腎臓は「兄弟臓器」、相互に連携して健康を支える
肝臓と腎臓は、一見すると異なる役割を担っているが、実際には互いに深く連携しながら人体を維持する「兄弟臓器」である。栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長は、新著『長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい』の中で、これら二つの臓器の機能を守ることが健康維持の鍵だと強調する。しかし、肝臓と腎臓はどちらも「沈黙の臓器」であり、過労が続いても症状を現さない。そのため、気づかないうちに機能が悪化し、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害などの重大疾患リスクが高まる。
水分補給が肝腎機能を守る第一歩
肝臓と腎臓には、心臓が送り出す血液量の約4分の1が流れ込んでいる。十分な血液量がスムーズに流れることで、これらの臓器は正常に機能する。逆に、血液がドロドロになったり、脱水で血流量が減ったりすると、機能が低下しやすい。血流を維持するカギは水分摂取であり、特に暑い夏場に水分を補給せずに汗をかくと、肝臓や腎臓に障害が生じるリスクが高まる。
脱水が急性腎障害を引き起こすリスク
脱水が進むと急性腎障害を発症し、命を落とすこともある。栗原院長は「トイレが近いから水分を控えよう」という行動は絶対に避けるべきだと警告する。腎機能を守るためには、体内の水分を枯渇させてはいけない。また、サウナやゴルフの後などにスポーツドリンクを摂取する習慣についても、不必要であると指摘。スポーツドリンクには糖分が多く含まれ、肝臓に負担をかける可能性があるため、水や麦茶などの無糖飲料が推奨される。
肝臓と腎臓を同時にケアする生活習慣
肝臓と腎臓の機能を維持するには、早い段階から両方をセットでケアすることが重要だ。栗原院長は、適切な水分補給に加え、バランスの良い食事や適度な運動、アルコールの節制などを勧めている。特に、夏場はこまめな水分補給を心がけ、スポーツドリンクの過剰摂取を避けることで、肝腎機能の低下を防ぐことができる。



