手足口病が全国的に猛威を振るい、27都府県で警報レベルに達している。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が14日に発表した報告によると、第27週(6月29日~7月5日)に全国約2000カ所の医療機関から報告された感染者数(速報値)は1万5845人に上り、1医療機関当たりの平均は7.03人。警報レベルの目安である5人を大きく超える都府県が相次いでいる。
手足口病とは何か
手足口病は乳幼児を中心に流行する夏風邪の代表格で、手のひら、足の裏、口の中に水疱が現れ、強い痛みを伴うことが多い。多くの場合、1週間程度で自然に治るが、痛がる子どもを看病する親にとっては非常に辛い期間となる。原因となるのはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスの仲間で、複数の型が存在するため、一度かかっても別の型に再度感染する可能性がある。
大流行の背景
手足口病は数年おきに大流行を繰り返しており、直近では2019年と2020年に大きな流行があった。今年はそれ以来の大流行となっており、特に非典型ケースが増加している点が特徴だ。従来の典型的な症状に加え、発疹が全身に広がるケースや、高熱が長引くケースが報告されている。
正しいケア方法
治療の基本は対症療法であり、解熱鎮痛剤で痛みや発熱を和らげることが中心となる。口内の水疱が痛くて食事が取れない場合は、刺激の少ない柔らかい食べ物や冷たい飲み物を与えると良い。また、脱水を防ぐためにこまめな水分補給が重要だ。爪が剥がれる後遺症が稀に見られるが、通常は自然に再生するため過度に心配する必要はない。
立川パークスクリニック院長の久住英二医師は「手足口病は自然治癒が期待できる疾患ですが、痛みが強い場合は無理に食べさせず、水分補給を優先してください。また、まれに髄膜炎などの合併症を起こすことがあるので、高熱が続いたり、嘔吐や頭痛がある場合は早めに医療機関を受診しましょう」と注意を促している。



