エッセイストの阿川佐和子氏は、自身の新著『年とる力』(文春新書)の中で、30年来の知己である発酵学者・小泉武夫氏(82歳)の驚くべき健康法を明かしている。小泉氏は、30年近くにわたり一度も加齢臭を感じさせないという。
30年間無臭の秘密
阿川氏は、小泉氏と会うたびにその体臭のなさに驚かされているという。どんなに暑い夏の日でも、汗をかいているにもかかわらず、嫌な臭いがしたことは一度もない。その秘密を尋ねると、小泉氏は「毎日、納豆を食べているからだよ」と答えた。
小泉氏は、海外旅行に行くときでも、旅行日数分の納豆をカバンに入れて持ち歩き、パックを開けて箸でよく混ぜて食べるという。彼は、「納豆を食べ続ければ新陳代謝が滞らない。加齢臭は新陳代謝の低下で老廃物が体内にたまるから臭くなる。80歳を超えたが臭くないし、便秘もしない。納豆のおかげだ」と語っている。
継続の難しさ
阿川氏はこの話に感銘を受け、「明日から毎日納豆を食べる」と決意するが、数週間で挫折してしまう。朝食がパン食のため納豆を食べる機会を逃し、夜に食べようとしても、他の料理の匂いが納豆臭に負けてしまうため、つい出しそびれてしまうという。
阿川氏は、このエピソードを通じて、健康習慣を長続きさせることの難しさを率直に綴っている。小泉氏のような徹底した継続力には及ばないものの、自身なりの「気まぐれ健康法」を模索しているという。



