熊本県球磨村と球磨郡公立多良木病院企業団開設者協議会(熊本県多良木町)など4者は、村唯一の診療所への医師派遣に関する協定を締結した。10月1日から医師1人を派遣し、毎週月曜日(休診日を除く)の診療にあたる。
診療所の存続の危機
村によると、1999年に村が診療所を整備し、医療法人が運営してきた。同年11月から橋口治医師(75)が1人で診察にあたってきたが、所属する医療法人が今年3月で撤退。撤退前の2年間、指定管理者を募集していたが見つからず、診療所の存続も危ぶまれたが、橋口医師が自ら一般社団法人を設立し、4月から診療所の運営を引き継いでいた。
医療体制の維持と負担軽減
こうした経緯を背景に、医療体制の維持と橋口医師の負担を軽減しようと、村は多良木病院(多良木町)からの医師派遣を要請し、協力が得られた。年間の診察患者は約8000人に上るという。
調印式で関係者が期待
村役場で9月25日に調印式が行われ、4者の代表者らが出席。大岩禎一村長は「村民が住み慣れた地域で暮らせる大きな安心につながる」と感謝し、橋口医師は「なんとか診療所を継続させたかった。サポートがあるのはとても心強い」と喜んでいた。