韓国サッカー協会が約15年前に外国人審判らに性接待をしていたとする韓国政府の調査結果が明らかになった。文化体育観光省が2016年にまとめた監査報告書によると、接待は2011~2012年に韓国でワールドカップや五輪の予選などが行われた際、風俗店で行われた。
監査報告書に供述内容
監査報告書には、接待を担当した協会職員が、風俗店でのマッサージ費用には性売買の費用も含まれていたと供述したことが記されている。韓国メディアは、対象に日本人審判も含まれると報じた。一方、日本サッカー協会(JFA)は当時の審判への聞き取りなどを踏まえ、「事実を確認できなかった」とした。
この問題について、韓国で女性をめぐる人権問題などを報じてきた「女性新聞」の発行人、金孝鮮(キム・ヒョソン)さんに聞いた。
「閉鎖的で同質的な構造」
――報道内容について、どのように受け止めましたか。
サッカー協会がこれまで抱えてきた極めて閉鎖的で同質的な構造が背景にあると思います。男子のプロだけでなく、女子サッカーや市民が楽しむサッカーなど、様々な分野に関わる協会の意思決定には、本来、多様な人材が関与すべきです。しかし、特定のリーダーと、学閥や地縁、利害関係などで結ばれた男性中心の集団が、約30年にわたり組織を支配してきました。
――文化体育観光省は2016年の監査報告書に性接待の具体的な内容を記していましたが、当時公表した資料では明らかにしませんでした。
公的資金が投入される団体で重大な人権問題が確認されたのであれば、どのような措置を取り、なぜそのように処理したのかを社会に説明する責任があります。
「性接待」という表現の問題
――女性新聞に執筆したコラムで、「性接待」という表現についても問題視されていますね。
問題の深刻さと本質をあいまいにする可能性があると指摘している。この言葉は、接待の一環として性行為が行われたことを軽く見せる印象を与えかねない。