鹿児島市議会の入船攻一議員(81)が市に対し、市の管理ではない共同墓地の草刈りを依頼していたことが分かった。市は依頼を受け入れ、一部を業者に委託し計62万円を支出。その後、市は市の業務ではなく不適切だったとして墓地の管理組合に返還を求め、全額返還された。
市議の依頼で市職員が草刈りに従事
入船議員が所属する最大会派「自民党市議団」が29日、議会運営委員会で説明した。市や同市議団の説明によると、入船議員は2022年、市環境衛生課長に「高齢者で対応できない」などと2度電話で共同墓地の草刈りを依頼した。
市は一度は断ったが、再度の要望を受け入れ、22~25年度、計9日間にわたって草刈りを行い、少なくとも延べ約90人の市職員が勤務時間中に従事した。のり面の草刈りは安全を考慮して市が業者に委託し、市営墓地の管理費から計62万円を支出した。
不適切と判断し返還請求
同課は25年度は公金の支出を不適切と判断して委託をやめ、今月8日に墓地の管理組合に返還を請求し、28日に全額の返還を受けたという。草刈りについても今年度の内部協議で不適切だとの声が上がり、今年度は実施しなかった。
入船議員は議運で「パワーハラスメントや強要にあたる言動は一切なかった」と釈明。「議員という立場からのお願いは断りにくさを持っていたはず。負担に思いをいたすべきだった」と陳謝した。