国土交通省は6日、簗農相が自身を衆院選で支援しなかった地元首長の自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言した問題を巡り、簗氏から今年2月に地元自治体への予算配分に関する問い合わせがあったとの調査結果を発表した。予算成立前の問い合わせだったが、同省は配分への影響は否定した。
発言の経緯と撤回
簗氏は5月の自民党員らとの会合で、地元選挙区(衆院栃木3区)の栃木県那須烏山市と那珂川町の道路予算をカットしたとする発言をした。5日に不適切だったとして発言を撤回する一方、担当省庁への予算削減の働きかけは「ない」と説明していた。
国交省の調査結果
国交省は、発言に関する報道を受け、省内で調査を実施。発表によると、今年度予算が成立する前の2月中旬頃、簗氏から佐々木紀副大臣(当時)と黒田昌義官房長(同)に対し、両市町の道路予算配分額について問い合わせがあった。回答は保留し、4月の予算成立後、簗氏に配分額を説明したという。
簗氏とのやりとりの内容を記録したメモなどは残っていないが、同省は「働きかけや圧力はなかったとみられる」と説明。予算配分の金額は「地域の要望や事業の進捗状況などに基づいて決まる」とし、簗氏からの問い合わせによる影響はなかったとした。
予算配分の実績
同省によると、今年度予算で両市町に配分した道路予算は、那須烏山市が前年度比26.2%減の1億500万円、那珂川町が前年度比54.1%減の2300万円だった。
簗氏は6日の閣議後記者会見で、国への予算削減の働きかけを改めて否定し、「私の不徳。皆様におわびする」と謝罪した。